はじめに

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はじめに

 消防予防DXにアクセス頂き誠にありがとうございます。消防予防DXは、弊職が消防士として就任していた際に「建築物に必要な消防用設備の自動検索プログラム」として作成したもので、以後、執務の参考や業務効率化を目的に、全国消防職員の方々や建築士の皆様方、消防設備設計業者様等、多数の方々に無償にてご利用頂いているツールになります。
 近年の消防法令改正により、項判定や消防用設備等の設置基準が複雑化しており、さらに時代は進化しAI(機械学習)やIoTをはじめとするテクノロジーの発展により、これまでは考えられなかったような技術が生み出され、現代で生き残るためにはこれらの技術を駆使し変革が求められる時代となって参りました。
 消防予防DXツールは、これらのデジタル技術を活用し「業務効率化」や「単純ミスの防止」等を目的に独自の観点から製作したものではありますが、光栄にも、平成28年度には「一般財団法人全国消防協会 消防機器の改良及び開発」事業にて会長賞を受賞し、平成30年1月には「日本建築士会連合会 会報 建築士」にて本ツールの内容を御紹介頂いております。
 本ツールに関しましては、その後、ドメインの変更やツールの改良、加筆等致しましたが、未だツールの不具合のほか、地方行政の解釈の違いによる多数の御意見や疑義等々あるものと思料されます。ご利用される皆様方にあっては、どうか寛大なお心でご利用頂くことを心より願っておりますし、また、本ツールが皆様の日常の執務の一助となり得ましたら当方せめてもの喜びであります。弊職は現在は消防業務を離れ、不動産業界にて様々なアセットの不動産鑑定業務や測量業務、また消防で得た知見を活かし消防建築デューデリジェンス等の業務を中心に取り組んでおり、やや消防からかけ離れた業務を行っておりますが、今後もこのようなDX等の問題をテーマに情報提供を行って参りたいと考えておりますので今後とも変わらぬご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

一般財団法人全国消防協会においては、消防職員の資質の向上と消防の発展に寄与することを目的に消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文の募集と表彰を行っており、毎年、約150件の作品が応募され、その高い有用性や実用性は、消防職員からの反響のみならず、商品化、製品化を希望する企業からの照会も増加しております。平成28年度には、本ツール(プログラム)が会長賞という名誉ある賞を頂き、従来書面を基本とする予防業務において、デジタル化の有用性を示すことができたものと自負しております。本受賞に際して、ご指導ご鞭撻を賜った協会関係者の皆様、消防関係者の皆様この場を借りてお礼申し上げます。 …
会誌「建築士」は、都道府県建築士会の連合体である日本建築士会連合会の会報誌として、毎回、思考を凝らした特集や建築界のニュース、連載講座、建築士会の活動、評論、法律、環境・都市計画、設計、技術積算、材料、設備等の解説や、随筆、書評等を掲載しております。本誌の読者は、一級・二級・木造建築士の資格をもった建築士会会員で、その数は全国で7万余名を擁しております。発行部数は、建築界では最高の部数で、会員は47都道府県にくまなく分布しており、全国配布の媒体誌としての価値も高く評価されております。平成30年1月号においては本ツール(プログラム)の内容を紹介して頂きました。刊行に際して、ご指導いただきました連合会関係者の皆様方、この場を借りてお礼申し上げます。 …